2023-01-01から1年間の記事一覧

犬への扉1 宇多田ヒカル「Simple And Clean」

犬が亡くなってから3年が経った。 正確には3年と8ヶ月が経とうとしている。 犬は、2006年10月10日生まれのウェルシュ・コーギー・ペンブロークだ。子犬の頃に、ペットショップから私の家に来た。犬にはその時私が付けた「クリ」と言う名前がある。 犬は13歳…

夏は柄

夏は柄シャツの季節なので嬉しい。 絵を描いたり写真を撮ったりしてると、時間帯によって光の印象が結構違うなと思うし、同じ時間帯でも季節によって全然違って感じる。 そもそも季節それ自体が、地球の自転の軸が斜めになっているために、公転軌道上の位置…

不在を描く

先日、諏訪敦「眼窩裏の火事」という展覧会を見に行った。 私はスーパーリアリズムと呼ばれるものも含め、写実絵画が好きだ。諏訪敦のことももちろん知っていたが、実物と直接対峙して見たのはこれが初だった。 今回の特別展は三章によって構成されていて、…

痛みのまま生きる

人、犬、物、なんでもいいが、愛するなにかを失った後の人生は、絶え間なく土砂降る痛みや悲しみに打たれ続けることしかできない時もあるし、永久(とわ)に傷ついた身体を抱えて生きることだと思う。 そういう時の心の反応は人それぞれだろうが、私の場合は…

臭いの描き方

肌色ってすごく奥が深い色だなと最近すごく思う。 実際に自分の肌を、特に自然光の下で見てみるとわかるのだが、肌色という色で塗りつぶされた肌は存在しない。本当にさまざまな色、紫、青、緑、黄色、オレンジ、赤、ほとんど全ての色を使わなければ、生きた…